ライフデザインイズム
ライフデザインイズムは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を体現するための第一歩として、必要なスキルやマインドセットを示したものです。 全てを完璧に達成することは容易ではありませんが、努力すれば全員が実現可能なものとなっています。
入社した皆さんへまず最初に目指してほしいことが、このライフデザインイズムに則った行動です。スタッフの最終的な目標は「MVVの体現」ですが、入社時点でそれができている必要はありません。
このライフデザインイズムは「スタッフ」「リーダー」「マネージャー」の3つのポジションごとに、それぞれ異なる内容を設定しています。
スタッフ
01 常に笑顔で元気でいよう
いつも笑顔で活力に満ちていることは、利用者との信頼関係を築く第一歩です。子どもや高齢者、特性を持つ方は、スタッフの明るく元気な表情や意欲的な姿勢に安心感をおぼえます。またやる気があり積極的に行動しようとすることは、一緒に働く仲間にも刺激を与え、職場の雰囲気やモチベーションを向上させます。
02 常識やマナーを大事にしよう
気持ちのよい挨拶や感謝の言葉を欠かさず、清潔感のある身だしなみを保つことは、信頼されるために最低限必要なことです。福祉サービスは、利用者とのコミュニケーションが基本です。最低限の常識やマナーは徹底し、相手に配慮した行動を取れる思いやりを持ちましょう。
03 主体的に行動しよう
予測困難なことが起こりやすい福祉の現場では、誰かからの指示を待つことなく、自分で状況に合わせて柔軟に行動する必要があります。困難に直面しても、「できない」と簡単にあきらめず、「どうすればできるか」を自ら考え行動する姿勢を持ちましょう。
04 セルフマネジメントしよう
自分の行動や結果に責任を持ちましょう。問題が起きても人のせいにせず、「自分に改善できることがないか?」と考えるくせをつけることが大切です。福祉の現場では、困難に直面しても感情に左右されず、自分自身を冷静に保つ力が求められます。自分の機嫌は自分でコントロールし、安定した対応ができるよう、自立している必要があります。
05 仲間に思いやりを持ち、チームワークを重んじよう
福祉サービスを必要とする人々の支援は、一人では決してできません。常に仲間にも思いやりを持ち、それぞれの価値観を尊重しながら協力し合う姿勢が不可欠です。異なる意見や考え方を受け入れる柔軟さは、コミュニケーションを活発にし、チームワークを加速させます。
リーダー
01 高いコミュニケーション能力を身につけよう
利用者やその家族、スタッフとのコミュニケーションでは、自己主張するだけでなく、相手の意見や感情へ配慮した対話を心がけましょう。単に話を聞くのではなく、相手の考えを理解しようとする姿勢が重要です。言葉だけでなく、表情や声のトーンなどもよく観察し、共感を示したり相手が会話しやすい雰囲気をつくることで、利用者やスタッフとの信頼関係を築きやすくなります。
02 リーダーシップをとろう
目標や課題を的確に把握し、達成・解決への道筋を示しましょう。ただメンバーに指示や命令を与えるだけではなく、スタッフ一人ひとりの意欲を引き出し、チーム全体が協力しながら主体的に動けるよう、周りを巻き込んでいく力を身につけましょう。
03 チャレンジ精神を持ち、変化を楽しもう
福祉の現場は、予測できないトラブルや社会の変化によって、次々に新しい課題が生まれます。何事にも好奇心を持ち、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を持つことで、不確実な状況にも柔軟に適応できるようになります。これまでのスタンダードを踏襲するのではなく、常にベストを追求し、利用者やスタッフの満足度向上のために創意工夫を楽しみましょう。
04 強い当事者意識と責任感を持とう
リーダーには、どんな課題も「自分ごと」として捉え、真剣に考える姿勢が求められます。問題解決の際には、チーム全体の力を引き出しながらも、自ら率先して行動することが重要です。またメンバーを先導するだけでなく、自分の発言や決定には必ず責任を持ち、最後まで全うしましょう。
05 強い向上心を持ち、成果にこだわろう
サービスの質の向上やスタッフを導くためには、リーダー自身の成長が欠かせません。自身のスキルを高めるために、経験から課題を見つけ出し、次のアクションで改善できるよう努力を怠らないでください。また目標達成に向けて戦略的に考え、粘り強く取り組みましょう。プロセスだけでなく「成果」まで意識することで、組織全体の成長への貢献につながります。
マネージャー
01 ワークインザライフ
仕事を、人生を豊かにする一つの要素として捉えてください。人生には、家族、趣味、学習、コミュニティへの参加など、多様な価値が存在します。その中で、仕事を単なる生計手段としてではなく、社会貢献や使命感を伴う、人生をより充実させるための手段として位置づけましょう。
そのためには、福祉業界へ強い関心と情熱があり、本気で社会課題の解決に挑む覚悟があることが前提です。マネージャーとして組織を導く際には、自らの人生観や価値観を大切にし、他の生活要素と調和を図る働き方を重視してください。チームの成功や目標達成は、社会への貢献を通じて自分の生き方や存在意義を深めるきっかけとなり、より実りある人生を築く助けとなります。
02 全体最適で考え行動する
個人やチーム単位などの部分的な最適化だけでなく、組織全体として最も効果的な意思決定および行動をしましょう。個別の利害関係や短期的な利益よりも、長期的に持続可能で、全体的な利益が最大化される戦略を考え抜いてください。
03 透明性と公平性を重視する
意思決定において、情報やプロセスを明確にし、全てのメンバーに対してフラットかつ公正な扱いをしましょう。社内だけでなく、利用者やその家族、その他ステークホルダーとの関係においても透明性を保ち、倫理的な判断をしてください。常に誠実であり、チームや組織からの信頼感を高め、メンバーが安心して働ける環境を作っていきましょう。
04 エッセンシャル思考で動き、結果を出す
データや数値、事実に基づいて論理的に考え、行動してください。本当にやるべきことと、必要ではないことを素早く判断し、成果につながる本質的な仕事に注力しましょう。長期的なビジョンと現実的な目標を結びつけ、具体的なアクションを定めるだけでなく、定量的に測れる成果を出すことも求められます。
05 スタッフと信頼関係を築き、行動と成長を促す
次世代のリーダーやスタッフを育てる意識を強く持ち、適切なアドバイスを通じて成長を促してください。過去の成功体験や失敗の教訓は、積極的に共有しましょう。チーム全体のスキル向上を図りつつ、自己研鑽も常に怠らず、最前線で手本を示してください。
また、メンバーが発言しやすい雰囲気づくりも意識しましょう。優しさやユーモアを交えた柔軟なコミュニケーションをすることで、後輩スタッフや部下から信頼を得ることができます。