
障害福祉事業部に所属。就労継続支援B型事業所LDキャリアカレッジの管理者兼サービス管理責任者。
高齢者介護5年、障害児通所支援事業所での児童のサポート10年を経て「卒業後の子どもたちの支援がしたい」とライフデザインに入社。就労継続支援B型事業所LDキャリアカレッジ立ち上げ時に自ら手を挙げて、管理者兼サービス管理責任者として事業拡大に挑戦中。
福祉一筋の人生「福祉しかやったことがない、福祉しかできない」
玉山さんは36歳でいらっしゃいますが、ずっと福祉一筋だそうですね。
最初に就職したのは特別養護老人ホームで5年ほど勤務しました。その後、約1年間障害者の入所施設で働いたのち、他社の放課後等デイサービスで10年働いて、2024年4月にライフデザインに入社しました。
本当にずっと福祉のお仕事をされているんですね。福祉の道に進みたいと思うきっかけはありましたか?
高校進学のときに福祉系の高校を選んだんですが、振り返ってみると中学生のときには「福祉に進むんだろうな」と自分で思っていたような気がします。母が看護師だった影響もあるかもしれません。アルバイトも福祉関係だったので、福祉しかやったことがない、福祉しかできないという感じですね(笑)
その中でも一番長く勤めたのは児童福祉ということですが、10年続けてみて感じる児童福祉のやりがいや楽しさはどんなところでしょうか。
老人ホームでは「高齢者の方々のこれまでの生き方を尊重しながら、最期の時間を気持ちよく過ごしていただく」という部分にやりがいを感じていました。でも児童のほうは、その逆で「これから先」の人生が大きく広がっています。自分の関わりが、その子どもたちの記憶にいい意味でも悪い意味でも残るかもしれないわけです。僕を見て「こういう人になりたい」とプラスに感じてくれたら嬉しいし、あるいは「こういう人にはなりたくない」と思われたとしても、それが子どもの成長の糧になるかもしれない。そういう意味で、彼らの人生の一部に関わっているというやりがいがすごくありました。
逆に、児童福祉で難しいと思ったのはどんな部分でしたか。
やはり責任の重さでしょうか。「今、目の前にいる児童に対してこういう対応をしたら、もしかしたら将来に悪い影響が出るんじゃないか、違う方向に行くきっかけになってしまうのでは」という不安は常に感じていました。未来ある子どもたちと密に関わるからこそやりがいであり、難しさだと思います。保護者の皆さんとの意見のすり合わせも難しいと感じることがありました。僕たちスタッフと保護者の方は、子どもの成長を一緒に見てサポートしていく協力関係にありますから、保護者の皆さんとはじっくりコミュニケーションを取らないといけません。これも子どもの今と将来に関わることなので、丁寧に進めようと心がけていました。
児童福祉に10年携わったのちに、現在は障害福祉を担当されています。
子どもたちの卒業後の行き先を考えるうちに、就労支援に興味を持ちました。5、6年通い続けてサポートしてきた子が、高校を卒業してしまうと、その先の様子がまったくわからなくなるんです。こちらから「今どうしてるかな」と探らなくてはならず、卒業後にしっかりがんばっているかな」とか、その辺りがすごくもどかしかったんです。それで「就労支援」という分野に携われば、この子たちの“次のステップ”に関われるかもしれないと思うようになりました。
「これ、福祉の事業所なの?」福祉っぽくないを突き詰めている
それで転職を考え始めて、ライフデザインに出会ったのですね。
はい、求人サイトで見つけたのがきっかけです。「卒業後の子どもたちをサポートできる会社かどうか」を軸にして探していたのですが、ライフデザインは未就学児から高齢者まで幅広くサービスを展開していて、就労支援もやっているということで興味を持ちました。児童福祉から高齢者介護まで、対象となる利用者様をずっと見続けるという考え方に共感しました。
ライフデザインを最初に見た印象はどうでしたか。
ホームページを見たのですが、「これ、福祉の事業所なの?」って思いました(笑)
やはりそう思われましたか(笑)それはプラスの印象なのでしょうか?
もちろんです。
「福祉のスタンダードを変革する」というビジョンについてはどう思われましたか?
僕も前職で、備品や空間づくりなどモノにこだわることに取り組んでいたんですが、どうしても完全には突き抜けられなくて。福祉らしさがやっぱりどこかにあって、中途半端になってしまう部分がありました。そこをライフデザインは本気で打ち出していて、「福祉っぽくない」を突き詰めているので「すげえな」と思いました。
玉山さんが突き抜けられなかったいわゆる「福祉らしさ」とは、どんなところでしょうか?
例えば、福祉の世界では何がなんでも「利用者様第一」です。それはもちろん大事なことなんですが、「同じくらい職員のことも大事にしなくてはいけない」という考え方が浸透しにくいのが、昔ながらの福祉業界じゃないかと思います。極端な話になりますが、「利用者さんのためだから残業して当たり前」という空気感とか。どうしても職員が自分の生活やプライベートを犠牲にして支えているという現場も少なくなくて、それが業界全体に根付いてしまっているといえます。
ライフデザインでは利用者様と同じくらいスタッフも大事にされている?
はい、プライベートを大切にするとはっきり打ち出していて、原則として残業がない点や休日休暇制度など、実際に待遇や働き方にも配慮があります。
「現場のレベルがすごく高い」良い意味でギャップを感じた
実際に入社してみて、会社や仕事内容でギャップを感じることはありましたか?
ホームページで見ていた印象と、それほど大きなギャップはなかったです。想定していた内容そのままというか。強いて挙げるなら「現場のレベルがすごく高いな」という良い意味でのギャップはありました。
現場のレベルが高いとは、具体的にどういった点でそう感じますか?
与えられた仕事をするのは当たり前で、プラスアルファで自らどんどん仕事の幅を広げていく人がたくさんいます。5言われたら10、10言われたら20やるみたいな。あとは「支援への思い」がすごく強いですね。専門性を高めようとする姿勢も感じますし、管理者だけでなくスタッフ全体のスキルが高くて、最初のころは毎日感心していました。
なぜライフデザインにはそのような人たちが集まっているのだと思いますか?
会社の方針が明確で魅力もあるから、それに惹かれて応募してくる人が多い。それで、結果的にスタッフを厳選できるからだと思います。
働き方の面では、前職までと比較して変化はありますか?
とても働きやすいと感じます。「自分の考えでやらせてもらえる」度合いが大きく、あまり細かく縛られることなく、やりたいことをやらせてもらえる環境があります。自由度は高いんだけど、困ったときや悩んだときには会社がフォローしてくれる体制もあるので、そのバランスが安心できますね。
現在は就労継続支援B型事業所LDキャリアカレッジを担当しているそうですが、LDキャリアカレッジの立ち上げのために入社されたのですか?
入社時から就労支援を希望していましたが、最初は放課後等デイサービスに児童発達支援管理責任者として配属されました。入社して7カ月ほど経った夏頃に「新たに就労継続支援B型事業所を開設する」という話が出たときに、僕のほうから「もしよければ僕にやらせてもらえませんか」と手を挙げました。
手を挙げたらチャンスをもらえたわけですね。
はい、ライフデザインは基本的にそういうスタイルで、やりたい人が手を挙げることによってプロジェクトが進んでいきます。やりたいことがある人が積極的に手を挙げて、日々の大きな業務を自分から取りに行くような感じです。
IT×クラフトワークのLDキャリアカレッジ立ち上げを担当
現在はLDキャリアカレッジを担当されていますが、ライフデザインのほかの就労支援とは少し違ったコンセプトの事業所だと聞きました。
ライフデザインにはほかにも就労継続支援B型事業所が複数ありますが、どの事業所もIT系就労支援で、パソコンでブログを書いたり動画編集したりというのがおもな作業内容です。LDキャリアカレッジでもパソコンを使いますが、IT系の作業にさらにクラフトワークを組み合わせたという点がほかの事業所との大きな違いです。実際の作業内容は大きく2つに分かれていて、ひとつめがパソコンでやるIT系の訓練、ふたつめがレザークラフト、革製品づくりです。
ITと革製品づくりというと全然関係がないように思えますが。
革製品を作って、その商品をパソコンを使って楽天やAmazonといったECサイトで販売していくという一連の流れが身につきます。利用者様としては、「パソコンだけやりたい人」「革製品だけ作りたい人」どちらでもOKです。パソコンだけやる方はデータ入力とか動画編集をメインにしていますし、革製品を作りたい人はずっと革と向き合って作業しています。
先ほど「自分の考えでやらせてもらえる」というお話がありましたが、LDキャリアカレッジには玉山さんご自身の考えが活かされているところはありますか?
訓練の内容や作業の方向性はほぼ僕が考えています。レザークラフトの製作に関しては、やりたいメニューや具体的な流れをほぼ僕が考えて、その提案を会社に受け入れてもらった感じです。
玉山さんは管理者兼サービス管理責任者ですが、ほかにはどんなスタッフがいるんですか?
僕のほかに職業指導員、生活支援員といったスタッフが数人います。指導員や支援員は無資格でも始められるんですが、僕は福祉一筋の人間なので、どうしても無資格の人が支援に入ることに若干の不安がありました。ただ就労継続支援B型事業所の訓練が目的なので、あまり奉仕の精神でばかり関わっても利用者様が甘えてしまうことがあります。そういう意味で、これまで福祉に携わったことがないスタッフがいるのはいいことだなと感じるようになりました。
福祉業界未経験のスタッフと一緒に働く上で、心がけていることはありますか?
困ったことがあればその場で返事してあげたいと心がけています。わからないことや不安なことがあったら支援をしているその場で質問してほしいと伝えていて、実際に質問や相談してくれるようになりました。
1日の流れを教えてください。
9:00に出社して、利用者様がいらっしゃる10:00から16:30の間はおもに支援、それ以外の時間は事務作業で18:00頃に退勤します。
- 9:00
-
始業、朝礼
- 9:30
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事務作業
- 10:00
-
午前の利用者支援
- 12:00
-
休憩
- 13:00
-
午後の利用者支援
- 15:00
-
片付け、清掃
- 15:30
-
事務作業
- 16:30
-
終礼
- 17:00
-
事務作業、作業準備
- 18:00
-
終業
LDキャリアカレッジの運営に携わる中で課題だと感じていることはありますか?
僕が放課後等デイサービスと就労支援両方を経験しているからこそ感じるのだと思いますが、ライフデザイン全体で見ると、就労支援に比べてどうしても児童福祉に力を入れている印象です。社会的にも今は放課後等デイサービスが注目されているので、そこにリソースやエネルギーが注がれているんだとは思います。これからは、就労支援にも児童福祉と同じくらいの温度感で力を注いでもらえたら嬉しいですね。そういうタイミングも来るんじゃないかと期待しています。
ライフデザインの就労事業所は数が増えてきていますし、これからもっと広げていく可能性はありそうですよね。玉山さんとしては、どういうところを目指したいですか。
まずはLDキャリアカレッジをしっかり安定させたいと思います。ライフデザインのほかの就労支援事業所や他社でも県内で有名な事業所がいくつかあります。そこに並べるぐらいのクオリティまでもっていきたい。そこがようやくスタートラインかなと思っています。
ライフデザインは沖縄の福祉業界をすでに変革している
福祉一筋の玉山さんから見て、ライフデザインが掲げる「福祉のスタンダードを変革する」とはどういうことだと思いますか?
先ほども言った従来の福祉らしくない取り組みがそうだと思いますし、カッコいいにこだわるところもそうですし、お給料面でも他社ではこれだけの金額はいただけるものではありませんし、今やっていることすべてがすでに変革なんだと思います。
沖縄の中でライフデザインの取り組みには一定のインパクトがあるのでしょうか?
あります。僕は沖縄県中部でずっと福祉事業に携わってきましたが、ライフデザインは中南部からスタートしてこの1年ほどで中部に進出してきました。ですが、もう中部の福祉業界でも名前が知られています。特に就労継続支援B型事業所LIFE DESIGN MARKETINGとLIFE DESIGN WELLBEの知名度は高いですね。
どうして短期間で知名度が高くなったのだと思いますか?
やはりお給料面じゃないでしょうか。お給料は、他社とは水準がまったく違うと思います。ある他社の事業所の代表の方が、その会社のスタッフに「ライフデザインに行かないでよ」って声をかけて回っていた、なんて話を耳にしたことがあります。それくらい差があるのかなと。
そんなに違いがあるんですね。
経営の細かいところはわかりませんが、ライフデザインが出している給与額を見ると「こんなに出せるんだ」という驚きがあります。実際、ライフデザインに引っ張られて沖縄の福祉業界全体の給与相場も少し上がっているように感じます。
では、ライフデザインは沖縄の福祉業界に変革をもたらしつつあるのですね。
はい、その通りだと思います。
社員を大事にする会社だから安心して飛び込んできてください
玉山さんのこれからの目標を教えてください。
まずは立ち上げたばかりのLDキャリアカレッジを、僕が転職してきた理由でもある卒業後の子どもたちのサポートができる事業所にしていきたいです。そして将来的には、自分の地元に戻って福祉サービスをやりたいなと漠然と思っています。小さくていいので自分で事業所を持ちたい。放課後等デイサービスや就労継続支援B型事業所、保育所等訪問支援、高齢者向けサービスなども含めて総合的に展開できたら、地元の人にとっては身近で使いやすい施設になるだろうなと思っていて。ただ、それはまだ何年先になるかはわからないので、今はライフデザインでしっかり勉強している段階です。
福祉に深い想いを持つ玉山さんらしい目標ですね。最後に、ライフデザインで働いてみようかな思っている方にメッセージをお願いします。
福祉経験がある方に特に伝えたいのは、ライフデザインのMVV(ミッション、ビション、バリュー)は単なるお題目ではなく、本当に会社の方向を示すものとしてしっかり共有されているということです。本気で「福祉のスタンダードを変革する」というビジョンに向かって会社全体が進んでいます。最初は給与・待遇が目に留まるかもしれませんが、それだけじゃなく社員を大事にする会社だからなにも心配することはありません。安心して飛び込んできてください。