
児童福祉事業部に所属。児童デイサービスSOU VISION志真志で児童指導員として活躍中。
2022年に琉球大学教育学部を卒業。2年間、NPO法人にて非課税世帯の子どもたちへの学習支援や生活支援事業の立ち上げに関わる。
2024年4月にライフデザインへ入社し、同年のリーダー選考会にて個人優勝。現在は、児童指導員としての現場での子どもたちの支援業務に加え、リーダー研修生として新しい事業所の立ち上げや売上拡大のための取り組みなど、経営に関わる仕事にも携わる。
学生時代・前職について
教育学部に進学した理由を教えてください。
両親を含め親戚に教員が多く、良いイメージがあったので、小学校の先生になりたくて琉球大学の教育学部に進学しました。
学校教育専攻は、学校内のサポートと学外サポートの2つのコースに分かれています。僕は学童保育、塾、フリースクールなど、学校以外の場所での子どもたちの様子を学ぶ後者を選択しました。子どもは学校だけでなく、友達と遊んだり、家族と過ごしたり、学童で勉強したりなど、さまざまな場所で過ごしています。子どもたちの支援をするには、学校の外での過ごし方も含めて理解する必要があると考え、学外での活動に重点を置いて学んでいました。
大学卒業後は、教員になったのですか?
コロナの影響で教育実習が十分に行えなかったこともあり、教員として働くイメージは持てず…大学で学んだ学習支援の知識を生かせる仕事をしたいと考え、非課税世帯の子どもたちを支援するNPO法人に就職しました。入社から半年は学習支援教室の運営を担当し、その後生活支援事業の立ち上げと運営に関わりました。
NPO法人での仕事内容について、詳しく教えてください。
学習支援は中学生を対象としており、受験という明確なゴールに向けて子どもたちのやる気を引き出したり、時には背中を押したりすることが支援の中心でした。
一方、生活支援は子どもとの日常的な会話が中心になります。「昨日何があったのか」「何時に寝たのか」「ご飯は食べたのか」「何が嬉しかったか」などのささいな会話を通じて、子どもの状態を理解していきます。
NPO法人から転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
NPO法人で学習支援と生活支援の両方を経験してみて、生活支援の方が自分に向いていると感じ、そのキャリアを積みたいと考えました。
例えば不登校の子どもがいた場合、その子の普段の生活の様子を知ることで、なぜ不登校になっているのかが見えてきます。学習している時間より生活している時間の方が長いため、生活支援では学習支援だけではつかみきれない側面まで寄り添うことができます。
また、キャリアや給与面への不安もありました。前職では、貯金はできないものの、生活に困ることはありませんでした。ただ、役職に就いている方々と自分の給与の差があまりないことを知り、今後結婚や子育てなどのライフイベントを見据えたときに、将来のビジョンが描きにくいと感じてしまいました。
放課後等デイサービスに興味を持った理由を教えてください。
前職での学習・生活双方の支援経験を通じて、障害のある子どもたちと関わる機会が多くありました。その中で、集団の中に障害のある子どもがいるときの難しさを実感したんです。
限られた時間とスタッフの数では、障害のある子への支援が十分にできないことへの反省が毎日ありました。そんな中、その子が放課後等デイサービスに通っていると聞いて、障害のある子どもの支援に興味を持ち始めました。
生活支援をしていた時代に、同僚が「比嘉に向いていると思う」と話してくれたことも後押しとなり、小学生以上を対象とする放課後等デイサービスを中心に転職先を探し始めました。
障害のあるお子さんの支援は、大変そうとは感じませんでしたか?
元々「人を助けたい」という気持ちが強いのかもしれないです。大学で学校外の支援を学ぶことに決めた理由にもつながるのですが、学校教育って、すごく優秀で熱意も強い友達がたくさんいて。なんとなく「自分が頑張らなくても良いな」と感じていました。
一方で、制度や法律的に学校教育の中でのサポートに限界がある、困っている子どもたちをもっと学校で過ごしやすくしてあげたい、という思いが強くありました。
ライフデザイン入社までの経緯
ライフデザインのことはどこで知りましたか?
自分で調べてたどり着きました。転職活動当初は、転職エージェントを利用していましたが、あまりピンとくる会社がなく。ライフデザインのWebサイトを見て、「この会社だ!」と直感的に感じました。
どんなところが魅力に感じましたか?
一番印象的だったのは正直、待遇の良さです。求人情報に書かれていた給与が、当時の自分の給与よりもだいぶ高くて。また、前の職場では将来的なキャリアがイメージできませんでしたが、「キャリアアップを目指せます」という情報をたくさん目にして、可能性を感じました。他社と比べて待遇が良すぎたので、「本当かな?」と若干不安にも思いました(笑)。
SNSや求人サイトでの情報発信も積極的で、そこから明るい雰囲気があふれていたのも良いなと感じたポイントです。福祉の基礎的な知識なども記事として丁寧に発信されていたので、企業として信頼感を覚えました。また全体的に、一般的な福祉の会社とは違って「カッコいいな」と感じ、ワクワクしたのを覚えています。
実際に入社してみてから、ライフデザインへの印象の変化はありましたか?
施設の内装のデザインが思った以上にカッコよかったです。壁には大きなアートが描かれ、室内には芝生やボルダリング設備があり、これまで抱いていた放課後等デイサービスのイメージとは全く違いました。
また入社式で渡されたユニフォームは、福祉業界のものとは思えないほど、デザイン性が高くて驚きました。毎日通う場所・毎日着るものだからこそ、こだわりを持って大切にしたいという会社の想いを感じました。
現在の仕事について
現在の仕事内容について教えてください。
児童指導員として、主に放課後等デイサービスの現場で子どもたちのサポートをしています。ただ先日社内で開催された「リーダー選考会」を経てリーダー研修生になったので、ビジネスリーダーを目指す立場として、新しい業務にも取り組んでいます。新規事業所の立ち上げや、事業所の売上最大化のための取り組みなど、経営的な部分にコミットする仕事ですね。
1日の流れはどのような形ですか?
日によっても異なりますが、たいていは10時に始業して14時くらいまでは主に経営的な業務を行います。14時から18時は事業所で子どもたちの支援と送迎、18時以降は採用面接や事業所の事務作業を行い、19時に定時で退勤しています。
- 10:00
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始業・経営に関わる業務
- 14:00
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事業所で子どもたちの支援
- 16:00
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子どもたちの送迎
- 18:00
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採用面接や事業所の事務作業など
- 19:00
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定時退勤
リーダー研修生としての仕事が加わり、「子どもと触れ合う時間」は少し減ってしまったようですね。
たしかに療育の時間は減りましたが、不満は感じていないです。「より短く限られた時間の中で、子どもたちや保護者の方、見学に来られた方とどう信頼関係づくりをするか?」を工夫する面白さがあります。
一方で、仕事で感じる直接的なやりがいは、やはり支援を通じて子どもの成長を実感できることです。例えば「ありがとう」と言えなかった子が、少しそっけなく「ありがと」と言えるようになる、そんな変化を見られたときの喜びは格別です。
障害のあるお子さんへの支援で、難しさを感じることはありますか?
一度伝えたことが翌週には忘れられてしまったり、同じ子どもでも日によって違う顔になっていたりすることがあり、対応に柔軟さを求められるところです。ただ、それでも前よりもできるようになっていることが必ずあるので、「良くなったこと」を見つけて、ほめられるように意識しています。
目の前で一生懸命に課題に取り組んだり、苦手なことに挑戦したりする子どもたちと接するので、私たちスタッフもその姿に学びながら、負けないように子どもたちのために一生懸命に支援しています。
経営に関わる仕事については、どのように感じていますか?
事業所の立ち上げから成果を出すまでの全てがチャレンジで、課題しかないです。Instagram、ホームページ、ブログの立ち上げから運営などのマーケティング・広報業務では、数字を伸ばすためのノウハウをYouTubeで勉強しながら進めていますが、毎日試行錯誤しています。
また、これまでは子どもの支援が中心でしたが、現在は障害を持つ大人の就労支援の事業所の立ち上げも行っています。「大人が来たくなる事業所とは?」「どんな支援員が必要か?」を考えなければならないのですが、現場経験がないためイメージをしづらいのが悩みです。就労支援の経験が豊富な方々に対して、私がリーダーとして指示を出さなければならないという、立場的な難しさもあります。
とはいえ、新しい事業所を出して頑張って利益を生むことが、めぐりめぐって子どもたちを含む利用者の方の支援につながると考えているので、前向きに楽しく取り組むことができています。
ライフデザインに入って成長したことを教えてください。
ひとつだけ挙げるとするなら、「積極性」です。以前は「誰かがやってくれるだろう」と思って人任せにしていたことも、分からないことを自分なりに調べて考えて動けるようになりました。
どんな経験を経て、その成長を得られたと思いますか?
リーダー選考会にチャレンジした経験が大きいと思います。5〜6週間に渡るチーム対抗の選考で、毎週1回プレゼンがあり、最初の週のリーダーを私が務めました。チームとして「一番を目指そう」という目的を共有し、チームメンバーそれぞれの強みを活かせる役割のアサインを行った結果、私がいたチームは1回を除いて毎週1位を取ることができました。リーダーとして振る舞わなければならない一定の強制力がある環境で、結果を出せたことが成功体験になっています。
選考会後に、社長の南さんからもらったフィードバックの言葉も成長のきっかけでした。選考会では個人1位をとれたものの、その後リーダー研修生として活動を始めて1週間ほどで「個人1位だったとは思えないほど、存在感ないね」と言われてしまって。
自分でも上手く動けていないという自覚があったので、非常に心に刺さりました。それ以来、「存在感」をキーワードに、ミーティング中に分からないことがあっても積極的に発言したり、「やります」と手を挙げたりと、主体的に動くことをより意識し始めました。
もともとリーダーシップがあるタイプなのでしょうか?
どうなんでしょう…僕ができるのは「皆を引っ張っていくのではなく、盛り上げること」なんですよね。これまで面倒なことをまとめる役割を担うことは多かったものの、南さんのように「迷っている中で決断できる」、ライフデザインの中で求められるリーダーシップはないと言われています(笑)。
僕が個人的に考える理想のリーダー像は「結果を出せる」ことです。特に現場での経験値や知識、積極的に行動する力は、まだまだ足りていない部分だと感じています。
ライフデザインの働きやすさについて
入社してみて、待遇やライフワークバランスについてどう感じていますか?
給与面は非常に良いと思います。沖縄県内で、児童指導員としてこの待遇の求人は他にないと思いますね。さらに児童発達支援管理責任者(児発管)を目指せるなど、キャリアアップの道筋もしっかりしています。
働き方は、圧倒的にクリーンです。前職では、教室長として自分だけが正社員という状況だったこともあり、仕事の負担が非常に大きく残業は当たり前でした。ライフデザインでは定時退社が基本ですし、業務さえ終わっていれば少し早めに帰ることもできます。ただしその分、勤務時間内に業務を終わらせるという意識は高いです。
福祉業界では、「ゆっくり仕事をして残業代をもらおう」という考えの人も少なくないようです。その点、ライフデザインではダラダラと残業するのではなく、限られた時間内で終わらせられるよう効率的に仕事を進めるカルチャーが根付いています。
ライフデザインの好きなところを教えてください。
人がみんな明るいところです。人間関係はとても良好で、楽しく過ごせています。会社が月1回の懇親会費を出してくれるので、プライベートの話も含めて、職場の人としっかりコミュニケーションをとって、それぞれの人となりを知りながら信頼感を深める機会があるのでありがたいです。
他の事業所と合同で開催して、横のつながりを広げることもあります。この横のつながりがとても助かっていて。意見交換を通じて、他の事業所での取り組みや工夫を知ることで、自分の事業所にも生かすことができます。子どもへの対応で悩んでいるときも、他の事業所の方から「うちにもこんな子がいて、このようなアプローチで変わっていった」ということを教えてもらい、ヒントになったことがあります。
比嘉さんは、経営陣のメンバーと関わる機会も多いようですね。
僕は入社してまだ数カ月なのですが、社長の南さんと直接話せる機会が多くあります。縦のつながりはかなりフラットで、風通しが良いですね。会社の方針や、「なぜこのような事業展開や投資をしているのか?」などの背景まで会社への理解が深まります。
福祉でしっかりと利益を出していくという方針は、外部からは理解されにくい部分かもしれません。でも、南さんの話を聞くことで、なぜそれが必要なのかが腑に落ちるんです。
正直に言うと、南さんと役員の前山さんは、最初は怖い存在でした(笑)。ドライで厳しいイメージを勝手に持っていました。でも実際に話してみると、人への気遣いがしっかりしていて、たくさんフォローもしてくださる。かといって相談すると「いいんじゃない?」というようなユルい対応ではなく、「もしこういう状況になったらどうする?」「こんなリスクがあるんじゃない?」などとしっかり指摘もくださいます。お二人が話しやすい雰囲気を作ってくれているおかげもあり、今では気軽な相談がしやすくなりました。
他にライフデザインならではの特徴はありますか?
多様性が豊かだなと感じています。例えば、会社として同性パートナーシップ制度があり、実際に同性同士でパートナーとして過ごされている方もいます。またスタッフの中には、ライフデザインの仕事と並行して芸人、ミュージシャン、プロの格闘家、プロダンサーなどとして活動している方もいます。他にも福祉分野の経験だけでなく、さまざまなバックグラウンドを持った人たちが集まっているので、私のように教育・福祉分野の経験しかない人間にとってはすごく面白い環境です。
ライフデザインに向いている人や、一緒に働きたい人はどんな人ですか?
まず必要なのは、「一生懸命になれて、明るくてポジティブ」なことだと思います。
ライフデザインは今まさに過渡期なので、人事異動があったり担当する業務の職域が広がったりすることがあります。なので、「変化をポジティブにとらえて楽しめる」ことも向いている人の条件だと思います。
私自身、マーケティングや営業など、入社前には想像していなかったさまざまな業務を任されています。そこで「こんな仕事をするつもりじゃなかったのに…」と考えるのではなく、「面白い」「勉強になる」と考えて前向きに取り組める人と一緒に働けたらうれしいですね。
最後に、求職者の方へのメッセージをお願いします。
ライフデザインは、いい意味で沖縄らしくない、福祉ベンチャーのような企業です。思ったよりも早いスピードでキャリアを積んでこれているし、今後もし福祉以外の仕事をするにしても通用するような、汎用的なスキルが身につく環境です。
人と関わる仕事・福祉に興味がある人はもちろんですが、沖縄で成長したいと考えている人はライフデザイン一択だと思います!
オフタイムの過ごし方
基本的にはインドアなタイプなので、家でアニメを見て過ごすことも多いのですが、最近はダイエットのために運動もするようにしていて、外で走ったり、会社の福利厚生で利用できる格闘技ジムに通ったりしています。実は格闘技が大好きなので、沖縄県内の柔術ジムが無料で使えるのはとてもありがたいです。
会社の同僚と遊びに行くことも多いです。土曜日に飲み会があったり、南さんや前山さんから「今度こういう予定があるけど来る?」と誘われることもあります。先日も、前山さんを含め10名ほどでキャンプに行きました!
元々は「仕事とプライベートは分けた方がいいのかな」と考えていたのですが、ライフデザインで働いていて、厳密に分ける必要はないかもと思うようになりました。むしろ業務外でのつながりがあることで、普段の仕事もよりスムーズになっていると感じます。プライベートでつながることを皆に強制する雰囲気は全くありませんが、希望者はプライベートでも自由に集まって遊んでいる印象です。